善徳女王 44話#1 否決の波紋

『和白(ファベク)会議だけが満場一致の原則を採り
大等(テドゥン)らの利害に合わぬ事案は 常に否決されてきました
これは 我が国の発展を妨げるものであり
大貴族の私腹を肥やすだけの悪習
よって 和白(ファベク)会議を多数決の原則にすることを提議します』

※和白(ファベク)会議:新羅(シルラ)の貴族会議

※大等(テドゥン):新羅(シルラ)の中央貴族の核心層

『そのとおりだ!』

『王女様が正しい!』
『多数決にしろ!』

民衆が騒ぎ出し 否決にしながらも大貴族は非難を受けないという

ミシルの策は崩された
視線が合うミシルと徳曼(トンマン)
かすかに笑顔が歪むミシルとは対照的に 今度は徳曼(トンマン)が微笑む

ヨムジョンの報告を受ける毗曇(ピダム)

『9対1だったと?』

『9人は賛成だったが 反対が1人いた 満場一致が得られなくて否決された』

同席している春秋(チュンチュ)が面白そうに…

『賛成が9人とは 世宗(セジョン)公も美生(ミセン)公も

夏宗(ハジョン)公も賛成したのか?』
『春秋(チュンチュ)公 そのとおりです』

クスッと笑う毗曇(ピダム)

『さすがミシルだ 対策を立てていたか』

『租税改革案を可決させられないが
それを反対して非難されることも避けたいと』

感心したように笑う春秋(チュンチュ)

ヨムジョンの報告は続く

『そこで王女様が 多数決制への変更を提議しました 現在論議中です』

『多数決制に?』
『可決はされませんよ
租税案でさえ満場一致でなかったのに 通るはずがないでしょう』
『可決されなくても 良い策だ』
『なぜ?』

良い策だと言い切る春秋(チュンチュ)

毗曇(ピダム)が首を傾げる

『租税案に期待していた貴族たちは失望したはずだ

『その失望を助長させるのか』
『怒りの矛先を… 和白(ファベク)会議に向けさせる』
『和白(ファベク)会議なんて役に立たないと?』
『そうだ そう思わせる 和白(ファベク)会議など役に立たないと
皆が思うように仕向けるのだ』

和白(ファベク)会議は 徳曼(トンマン)が提議した多数決制についての

採決がなされようとしていた 結果は…

『議決方式に関する提案の採決結果を発表します

賛成2票 反対8票 よって否決されました』

ざわめく傍聴の人々

安堵する者 落胆する者 困惑する者 ほくそ笑む者…
ミシルはただ静かに微笑んでいる
徳曼(トンマン)はミシルを見つめた

(セジュは勝ったとお考えですか)

(おあいこですね 王女様)

※セジュ:王の印を管理する役職

退場してきた貴族たちが 口々に嘆きながら歩いている

『何ということだ』

『租税案が通らなくて残念です』
『9対1とは残念だ』
『私は期待などしていなかった 通るはずがないでしょう』
『では なぜ遠くから見に来たのです?期待したから来たのでは?』
『それは…』
『大等(テドゥン)たちは皆 広い領地を持っているんです
そもそも租税案を通す気などありません』
『最初から…! やはり期待はしていました
しかし今回の件でよく分かりました
満場一致制の和白(ファベク)会議では何も変わりません!』

そこへ現れたミシル

貴族たちはうやうやしく頭を下げるが…

一方 花郎(ファラン)たちの間でも反応が分かれていた

大貴族の息子徳充(トクチュン)と 中小貴族の息子である
ワンニュンが言い合っている

『何が言いたいのだ!』

『そなたの一族に文句はない』
『広い領地と多くの財産を持つのが罪なのか?』
『そうじゃない』

朴義(パグィ)がとりなそうとするが 両者とも耳を貸さない

『広い領地があるのは必死の努力と先代の功績のおかげだ それが悪いか?』
『領地が狭い貴族だって忠誠心に変わりはない 差別されるのはおかしい』
『皆が同じ領地を持つべきだと?』
『やめないか!どういうつもりだ』

石品(ソクプム)が一喝する

ヨンチュン公とキム・ソヒョンから報告を受ける真平(チンピョン)王

『徳曼(トンマン)が多数決制の提案を?』

『賛成はソヒョン公と私だけです
他の大等(テドゥン)は皆反対し 否決されました』

マヤ王妃が深刻な表情で…

『通るはずがありません
700年もの間 満場一致を伝統としてきたのです』

すると万明(マンミョン)夫人が…

『王女様も 通るとは思っていなかったはずです』

『はい 否決され中小貴族は非常に嘆いていました
それが王女様の狙いでしょう』
『和白(ファベク)会議が無用であることを証明するための手か』
『おそらくそうだと思います』
『大貴族たちにとって不利になることは 決して通らないことを証明した
ウッ…! げほっ…』

急に咳込む真平(チンピョン)王

『陛下!大丈夫ですか!!! お休みになりますか?』
『大丈夫だ… 心配ない』

その頃 ミシルと徳曼(トンマン)が向き合っていた

『おあいこになりましたね 多数決制とは名案ではありませんか』

『はい どんな提案をしても満場一致制では通りませんから』
『700年もの伝統があります』
『しかし今の神国にはそぐわない制度です』

※神国:新羅(シルラ)の別称

『和白(ファベク)会議は 大貴族の既得権を守る場に変わりました

大貴族が皆 賛成する改革などありません』
『そのとおりです しかし考えてみてください
王女様も 満場一致の恩恵を受けています』
『…はい?』
『もし貴族たちが団結して 王女様を政務から退かせる提案をしたら?』
『……』
『多数決制ならば 大等(テドゥン)10名のうち
6名が賛成すれば 王女様は退くことに しかし満場一致制ゆえ
ソヒョン公やヨンチュン公が1人でも反対すれば 否決になるのです
王女様は立場を守れます』
『…そうですか 私が恩恵を受けていたとは』
『制度 そして律令というものは 諸刃の剣なのです
敵だけでなく 自分をも傷つける』
『では制度や律令を利用して 敵を攻撃してはいけないと?』
『制度や律令は…』

話そうとして ふと我に返るミシル

『……アッハッハ… またもや… 話してしまうところでした

本当に熱心にお尋ねになるのですね また乗せられそうになりました では…』

竹方(チュクパン)たちの前に表れるサンタク

『おいお前ら!どうするんだ?和白(ファベク)会議で否決されちまったぞ』

『青龍翼徒(チョンニョンイクト)の奴らは分かってないな!』

イライラと竹方(チュクパン)が…

『よく考えてみろよ!』

『アッハハ… 期待が外れてかなり怒っているようだ 残念だったな!』
『お前のとこの領地は?』
『何で急にそんなことを聞くのかな?』
『5000束以上か?』
『………?』
『租税案が可決されれば お前の一族の生活が楽になるだろうが
『………??』
『じれったいな!自分にとって何が得かも分からないのか』
『あきれた奴だ』
『バカなのか?』
『おとなしくしてろ!』

高島(コド) 大風(テプン) 谷使欣(コクサフン)にまでなじられたサンタクは…

『それもそうだな…』

『お前という奴は… しっかりしろよ! 行くぞ! まったく…

何も分からないくせに このバカ!』

行こうとしてまた戻り サンタクのおでこをパチンと叩く竹方(チュクパン)

『何だよ!』

『大郎頭(テナンドゥ)に向かってタメ口を利くとは!殴られて当然だ この野郎』
『……可決の方がよかったのか? ……???』

※大郎頭(テナンドゥ):郎徒(ナンド)の6番目の等級

朴義(パグィ)が石品(ソクプム)に話しかける

『租税案もそう悪くないとは思わないか?』

『では 可決されるべきだったと?』
『なぜ声を荒げる』
『変なことを言うからだ!』
『石品郎(ソクプムラン) 可決されたらお前の一族にも有利だろう
『……』
『我が一族も同じだ』
『王女がセジュ様を陥れるためにしたことだ』
『だが お前も私も穀物高騰の一件で大損害を!
大貴族なら平気だろうが 我が一族には大打撃だった 紛れもない事実だ』
『口を慎むことだ ここにいられるのも領地を持てるのも
すべてセジュ様のおかげだ 忘れたのか?』
『石品郎(ソクプムラン) 石品郎(ソクプムラン)! 何という奴だ…』

朴義(パグィ)を睨みつけて立ち去る石品(ソクプム)

ミシルと世宗(セジョン)を前に苛つく夏宗(ハジョン)

『王女が来てから静かな日がありません!』

『また何かあったのか?』
『和白(ファベク)会議を傍聴していた中小貴族が
あちこちで大騒ぎしています!』
『彼らの立場なら当然です』
『あり得ないことです!700年の伝統ある満場一致制を廃止するなんて』
『いいえ いつかは廃止されるべきです 和白(ファベク)会議も無用でしょう』
『セジュ…』
『何ですと?!無用とはどういうことです?』
『もし 私が大業を成したら まず和白(ファベク)会議をなくします
今はまだ必要ですが…』

世宗(セジョン)と夏宗(ハジョン)父子には さっぱり分からなかった

こういうミシルの思惑を理解できないところが ソルォンとの決定的な違いだった

徳曼(トンマン)の執務室では…

春秋(チュンチュ)を相手に閼川(アルチョン)が…

『どういうことです 和白(ファベク)会議をどうすべきだと?』

『違いますか?私が先走っているのですか?
和白(ファベク)会議は なくすべきでしょう どうですか?』
『そうね 私も考えていた』

ユシンは静観し 閼川(アルチョン)はなおも食い下がる

『しかし 神国700年の伝統である和白(ファベク)会議を廃止するなど!』

『今から 激動の時代が始まるのです
和白(ファベク)会議はなくすべきだと 私も考えていました
これからは 迅速な決定と推進力が必要になります』

ミシルの執務室

ソルォンが1つの書状をミシルに手渡す

『夜を徹してこれを書いたそうですね』

『いいえ 眠れなかっただけです 私の立てた計画をご覧いただきたい』

同席している世宗(セジョン)と夏宗(ハジョン)父子が ポカンと見ている

書状を読んだミシルは…

『とても卑劣な計画です』

『はい もちろんです』
『“もちろん” ですか?
…これよりずっと卑劣で汚い計画でなければなりません!』
『はい もう一度考えてみます』

ミシルは目の前のろうそくの火で 書状を焼いた

一体2人の会話が何を意味するのか… さっぱり分からない夏宗(ハジョン)

『卑劣であればあるほどいいのです

あまりの卑劣さに身震いするほどの計画を』
『母上 何の話ですか?』

分からないなら知らなくてよろしいという雰囲気の ミシルは何も答えない

世宗(セジョン)が聞く

『明日ですか?あさってですか?』

『…明日です』

いつものように 高台から徐羅伐(ソラボル)を眺めているミシル

その隣には美生(ミセン)が…

『浮かない顔ですね』

『姉上 やるつもりですか?』
『どうしました 気が進みませんか?』
『そういうわけではありません ただ…』
『ただ?』
『これは姉上らしくありません』
『……』
『世間の評価がどうであれ 姉上は歴史に名を残すと信じています
しかし これですべてを失うかもしれない』
『…そうですね』
『世間は姉上を 非難したり恐れたりしますが
姉上は道理に外れたことをしたことはありません
ですがこのことは 道理に外れた行為です』

立ち上がるミシル

『いいえ 1度だけ道理に外れたことをしました サダハム…

あの方と恋仲になり すべてを捨て逃げようとした
この私 ミシルの道理に合わない行為でした
それ以降は 道理に外れたことはしていません』
『では なぜ今になってやろうとしているのです』
『あの時と同じ思いです サダハムを慕う気持ちと似ています』
『あの時の思いとは…』
『道理を捨てても構わない 砕けてもいいから夢を追いたい
玉のようにまばゆく散りたい そんな思いです』

キム・ユシンが徳曼(トンマン)を呼びに来た

『え?ピルタン郎(ラン)とワンニュン郎(ラン)の父君が?』

『はい 領地が5000束未満なので減税の対象です』
『今どちらに?すぐ会います』

徳曼(トンマン)を前に 深々と一礼する2人の父親

『風月主(プンウォルチュ)に聞きました ご理解いただき感謝します』

※風月主(プンウォルチュ):花郎(ファラン)の首長

『感謝しているのは我々の方です』

『そのとおりです 小貴族の事情をお察しいただき恐縮です』
『いいえ 志のある貴族が租税と土地制度を変え
和白(ファベク)会議を改革すべきです
今の和白(ファベク)会議は 大貴族の利益を守るための道具になっています
今後はお2人の力が必要です』
『はい 王女様』

満足そうに微笑む徳曼(トンマン)

それを見守っているキム・ユシン
しかし ピルタンの父チュジン公は…

『どんな様子でしたか?』

『和白(ファベク)会議の改革に力を貸してほしいと』
『和白(ファベク)会議を改革する?』
『はい 大貴族の利益を守るための道具と化したと』
『チュジン公 お分かりでしょう これは貴族を分裂させる王女の計略です』
『……』
『惑わされてはいけません』
『惑わされはしませんが 私にとっては命懸けです』
『いいえ 上州停(サンジュジョン)は徐羅伐(ソラボル)の秩序を
守る責任がある 大義に背くことではないのです』
『世宗(セジョン)公を信じます』

※上州停(サンジュジョン):上州(サンジュ)におかれた軍営

※徐羅伐(ソラボル):新羅(シルラ)の首都 現在の慶州(キョンジュ)

夜更けの山中で 手下と共に誰かを待っている様子のヨムジョン

そこへ1つの輿が運ばれてくる
中から降り立った人物を見たヨムジョンは 慌ててひざまずく…!

『セジュがいらっしゃいましたか 美生(ミセン)公がおいでになるかと…』

『初めてお会いしますね 話は聞いています 随分助けていただいたと』
『大したことはしていません
あちこちの国のことを美生(ミセン)公にお話しただけです』
『私はヨムジョン大人(デイン)の事業を尊重しています
これからも いい関係でいましょう』
『大変 恐縮でございます …お話とは何でしょう』
『毗曇(ピダム)と親しいとか』
『……』
『明日から2日間 毗曇(ピダム)を連れて徐羅伐(ソラボル)を離れ
遊山に出てください』

巾着袋をヨムジョンに向かって放るミシル

『遊山というと…』

『言葉通りです 景色のいい所で休んできてください』
『……毗曇(ピダム)が嫌だと言ったら?』
『その時には 無理矢理にでも』

ギロリと睨むミシルに ヨムジョンはそれ以上何も言えなかった

その頃ソルォンは ヨンチュン公の屋敷を訪ねていた

思いがけない来客に戸惑うヨンチュン公

『ソルォン公が何のご用で?』

『来てはいけませんか』

その真意を測りかね 押し黙るヨンチュン公

『客を外に立たせておくのですか』

『それでは… どうぞ中へ』

同じ時 夏宗(ハジョン)はキム・ソヒョンの屋敷にあがり込んでいた

『アハハ… だってそうでしょう 政治は王女様や母上がやることだ

我々が反目し合う必要はない』
『そうですね ハハハ…』
『さあ… これまで疎遠でしたが これからは頻繁にお話を聞かせてください』
『そうしましょう』
『はい』

そこへ ユシンの妻となった夏宗(ハジョン)の娘ヨンモが…

『父上 おいで下さったのですね』

『ヨンモ ここに座りなさい』
『夜更けに何のご用で?』
『ソヒョン公にお会いしたくて それにお前と婿殿の顔を見たくて来た
いつ生まれるのだ? ヨンモ 少し痩せたんじゃないか?』

恥ずかしそうに下を向くヨンモ

嫁いだ娘を案じての訪問だと キム・ソヒョンは疑いもしない

その頃ヨンチュン公の屋敷では 酒の席が用意されたところだった

『もったいぶりますね 何のお話ですか』

『春秋(チュンチュ)公はヨンチュン公の甥であり
私にとっては孫の婿に当たります』
『それで?何が言いたいのです』

ソヒョンとは違い ヨンチュン公は初めから怪しんで警戒している

『春秋(チュンチュ)公と姻戚であるのはいいことです

だが少し困っておりまして』
『世宗(セジョン)公とのことですか?』
『はい 他意はないと言っても信じていただけない』
『……』
『ヨンチュン公も 春秋(チュンチュ)公を王にしようと考えているのでは?』

サッと顔色が変わるヨンチュン公

『言いたいことは… 何ですか?』

『私たちは 自分の意志とは関係なく同じ船に乗ったのです』

考え込むヨンチュン公

ソルォンの左の掌には ある薬が…

『中で話せよ』

『いいから来い』
『何なんだよ』

抵抗する毗曇(ピダム)を 無理矢理に賭博場の脇道に連れてくるヨムジョン

殺気立ったら何をするか分からない毗曇(ピダム)をだますなど
ヨムジョンにとっても命懸けの行為だった

『何だよ?』

『……』
『早く言え!!!』
『シーーッ!』
『ふざけてるのか?話って何だ?』
『まったく…』

ヨムジョンの怯えて慌てる様子に…

『どうしたんだよ』

『おかしくなりそうだ!なんでこんなことを?』

泣きそうなヨムジョン

『おい 遊山と酒 どっちがいい?』

『何だと?』
『遊山は面倒だろ 酒にしよう ん? 1杯やろうじゃないか』

ヨムジョンを突きはなし顔の前に剣を突き出す毗曇(ピダム)

やっぱりこうなったと怯えるヨムジョン

『死にたいのか 正直に話せ!』

『酒が入らないと話せそうにない 1杯だけでいいから… 1杯だけ』

すべてのことが同じ時に起こっていた

夏宗(ハジョン)は ソヒョンが席を外した隙に酒の中に薬を入れる
指を突っ込み手早く薬を溶かしたところで ソヒョンが戻ってきた

『申し訳ない』

『とんでもない 酒がお強いですね
私も酒が強くて有名ですがソヒョン公も では乾杯しましょう』
『そうですね』
『両家の繁栄を願って 乾杯!』

こちらは世宗(セジョン)とチルスクに呼び出された石品(ソクプム)

『お話は伺いました しかしなぜ私が?』

『セジュのためだ 神国のためでもある』
『石品郎(ソクプムラン)は剣を巧みに操る』
『だからこそ任せるのだ 始めろ』

立ち上がり 上衣を脱ぐ世宗(セジョン)

『何をしておる 早く始めろ』

ミシルのもとへ 最初に戻って来たのはソルォンだった

『ヨンチュン公には会いましたか?』

『はい』
『どうでしたか?』
『やってきました』
『あれを… 持ってきましたか?』
『持ってきました しかしなぜこれを?』
『それをこちらへ』

ソルォンが懐から取り出した物を受け取ろうと手を延ばすミシル

『セジュ セジュのことはすべて理解して来ました

しかしこれは分かりません なぜこれを…』
『それを残したのは ソルォン公の不安を紛らわせるためでした』
『では なぜ今これが必要なのです?』
『私の不安を紛らわせるためです』
『どういう意味ですか?』
『この計画は失敗するかもしれません』
『では…』
『はい 毗曇(ピダム)です』

ミシルは ソルォンが渡しかねている書状を奪い取った

『今夜は… 長い夜となります あの夜のように…』

コメント

このブログの人気の投稿

善徳女王 62話(最終話)#1 明活(ミョンファル)山城 制圧!

善徳女王 57話#2 ユシンの策

善徳女王 59話#2 極楽浄土の仏